【タメになる話】今高く売れる金ってどんな金属なの?
目次
【タメになる話】今高く売れる金ってどんな金属なの?
そもそも金ってどんなものなの?
なんて質問もたまにあるのですが、あなたにも、よく考えて見ると「あれ?何で鉄より価格が高いんだろう?」なんて考えることもありませんか?
今日はそんな質問に答えてみますよ〜。
何と紀元前6000年代から記録がある?!
さて、金は歴史上の記録において「紀元前6,000年」から最も価値のある金属、貴金属として世界中で認められています。
例えば、歴史上の有名どころで言うと紀元前1,300年代に作られたと言われる「ツタンカーメン王の黄金のマスク」ですよね。
一般市民は砂金を集めてはすべてファラオに献上してたと言われているんですよ。
昔も今も金は不足している
金の基本知識として、まず第一に「いつでも不足していて、希少性の高い金属」であるということがあります。
なにしろ、金の埋蔵量というのは極端に少なく、1トンの金鉱石から3グラムも取れるかどうか、なのですから。
これは過去も現代も全く変わりません。
なお、面白い話としては、中世ヨーロッパでは他の金属から金を生み出す研究が盛んに行われていました。
これが有名な錬金術と言われるものですね。
まあ、結果として「金は作れない」というところに落ち着くのですが、この錬金術から生まれたさまざまな技術が、現在の科学の始まりとなっています。人類の欲望が生んだ最大の副産物と言ってもいいかもしれませんね。
希少だから、世界の価値基準になっている。
金はとても希少であり、錬金術でも作れない。
そんな希少なものだから、通貨制度の基準になったわけですね。
よって、また富と権力の象徴として、宝飾品としてはもちろん、美術工芸品、宗教用具、金閣寺や天守閣などの
建築物にも豪華に施されて来たわけです。
スマホが売れれば金価格が上がる?!
そんな金は現代においては、工業用にも利用されています。
それぞれにおいてはとても少量ですけど、パソコンや携帯電話など、多くの電化製品に使われています。金は熱と電気の伝導力に優れていて、化学的腐食に対して非常に強いというのも特徴なんですね。
現代の市民生活を支えているのが金である以上、宝飾品だけの時代に比べ「需要が安定している」というのも金の高価格を支えている要因でもあるんですね。
金価格の高騰はいつ落ち着くの?
とはいえ、いつまでも「金が高い」という時代は続くのでしょうか?
多くの業界アナリストはこの質問にNOと口をそろえています。
工業需要にしても「これだけ高騰したらもっと安い材料を使わざるを得ない」というメーカーがどんどん新技術を開発しています。先物価格にしても日経平均が2万円を超えた昨今、投資家の投資先はどんどん株の方へ流れています。
これだけ金価格が高騰すれば宝飾品を購入できる市民も減り、宝飾品業界はかなり苦しい状況が続いています。
ということで、金は「昔からある希少な金属で、市民生活を根強く支えている。しかし、その希少性と需要が相場を押し上げ過ぎて、今後は金の需要が大きく損なわれる流れになっている」というところでしょうか。
あくまで個人的見解も含まれていますけどね。
以上、ハットさんでした〜
みやび屋質店
最新記事 by みやび屋質店 (全て見る)
- 2017/5/8 ■国内公表インゴット売買価格■ - 2017年5月8日
- 5/5、NY貴金属=金下落、プラチナ上昇。 - 2017年5月8日
- 2017/4/28 ■国内公表インゴット売買価格■ - 2017年4月28日