【ご質問に回答!】PtとWGを見誤らないたった1つのポイント
目次
白金はホワイトゴールドのことを指すの?
皆さんこんにちは、ハットさんです。
さて、今日は店頭でよく頂くご質問にお答えしましょう。
結構多い質問の中に「ホワイトゴールド=プラチナ?」という質問がありますね。
指輪をお母さんにもらったんだけど〜、なんて若い方に多い質問です。
白金=プラチナです。
プラチナは日本語表記で「白金」と書きます。ここが多くの方が混同するポイントですね。
白金 をそのまま英語に直すとホワイトゴールドですからね。
さて、白金(はっきん)とは、江戸時代に洋書から翻訳された言葉です。
ちなみに、プラチナは元素記号「Pt」、原子番号78、
つまり、漢字には金という字が使われていますが「金とは別物!」なのです(笑)
第一次世界大戦あたりからややこしくなる…。
ロシアの輸出規制から生まれたホワイトゴールド
当初は金と言えば純金、K18(18金)、K14(14金)。
すべて金色だったので、金より希少価値があって高価なプラチナを白金と呼んでも、何の支障もなかったのですが、第一次世界大戦中にロシアからのプラチナの輸入が途絶えたことが原因でヨーロッパでホワイトゴールドが生まれたわけです。ここで話がややこしくなってきます(笑)
ホワイトゴールドは金主体で作られた銀色の合金で、当時はプラチナより値段が安くて、軽くて硬いため、
指輪はもちろんですが、ブローチやイヤリング、ピアス、ネックレスなどの宝飾品に使っても変形もしづらく、加工に適しているわけです。
特にブローチの針の先端の鋭さは持続しますし、イヤリングのバネなどもプラチナよりもはるかに長持ちします。
【見分けのポイント】ホワイトゴールドとプラチナでは色がぜんぜん違う!
ホワイトゴールドはクリーム色。
ホワイトゴールドと言っても、地色はクリーム色のような感じでほんのり黄色がかっていますので、
通常は綺麗な銀色にするためにロジウムという金属でメッキをかけてます。
つまりプラチナより少し明るい色調になるわけです。なおプラチナはホワイトゴールドに比べると少しくすみの入った柔らかい色調。見比べてみると、蛍光灯とLED電灯のような違いですね。
ここはお好みで使い分ける人が多くいますね。
ということで、ホワイトゴールドというのは、あくまでも金の合金なのですが、金にメッキで銀色に着色したもの。
ホワイトゴールドを直訳すると白金になりますのでまぎらわしく混乱したまま現代に至っているんですが、お間違えの無いように。
ハットさんでした〜。
【追伸】
※ハットさんは長崎文化放送のトコハピに出演中!
ハットさんの「ハッとして?!ゴールド」のコーナーは毎月第4水曜日です!
みやび屋質店
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